Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

2020-01-01から1年間の記事一覧

渡部恒雄さんの安保法制議論

保守とリベラルの不毛な批判合戦 - 渡部恒雄|論座 - 朝日新聞社の言論サイト 重要なことは歴史認識のようなデリケートな部分で、中韓が懸念するような刺激を与えることを極力控えることだ。こうした政策の組み合わせを「リアシュアランス」といい、ライバル…

最高裁判事候補の人事

日本では報じられない…トランプが「保守派」を最高裁判事候補に選んで起きること(阿川 尚之) | 現代ビジネス | 講談社(5/6) この説明はめっちゃ分かりやすい 三権分立の一つの特徴は、立法権、執行権、司法権を担う人物の「任期」を異なるものとするとい…

今日の英単語(2020/10/11)

最近、日曜版のNew York Timesを購読し始めた。面白い記事が多い。日本の新聞の作り方とは全然違うなと思う。週1回のものだからとは思うけど。読んでいて分からない単語けっこうあるので、以下にメモ。 サイエンス記事から prosaic::退屈な、散文体の(<…

【メモ】政府のコロナ対策、柿崎氏の登用など

専門知ごちゃまぜにするな コロナ対策にバーテンダーを [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル また、待鳥氏へのインタビュー。 「強い官邸」主導と言われてきたにもかかわらず、新型コロナ対策ではリーダーシップが目立ちません。官邸主導はこの30年間の…

【メモ】民主主義は「ほどよい」

それでも民主主義は「ほどよい」制度だろう | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 待鳥氏の論考。本人=主権者、代理人=政治家という代議制民主主義の効用について。「ほどよい」というのは絶妙な表現だなと。 …代議制民主主…

【メモ】ドイツ統一30年の欧州政治

欧州すくむ民主主義、大衆迎合が台頭 ドイツ統一30年 (写真=AP) :日本経済新聞 ばかげた自由主義の教義への反乱――。9月21日、ハンガリーの保守系日刊紙に挑発的な言葉が並んだ。論文を寄稿したのは、法の支配や民主主義などの理念を掲げる欧州連合(EU)と…

「人権軽視外交」検証を 天安門事件外交文書:時事ドットコム

「人権軽視外交」検証を 天安門事件外交文書:時事ドットコム 日本政府は1989年の天安門事件を受け、犠牲となった市民の人権よりも、国際的孤立に陥った中国共産党に手を差し伸べる外交を優先していた。31年がたち、強大になった中国が、自由を謳歌(…

【メモ】戦後75年の日本外交

戦後75年の日本外交を振り返る | 公 研 兼原さんと白鳥さんの対談から気になるところをメモ 兼原さんの指摘 冷戦期の日本外交 戦後の日本外交は、とても恵まれていたんですよ。安全保障政策として日本が何をやっていたのかと言えば、ソ連の軍事力を抑えるよ…

【メモ】「安倍首相の評価」

https://news.yahoo.co.jp/articles/08d9b54a3c7204e49bc868c8bd31b4b422c93555&page=4https://news.yahoo.co.jp/articles/08d9b54a3c7204e49bc868c8bd31b4b422c93555&page=4 「力」には、自身のパワーに加え、相対的なパワーも存在する。非軍事的な外交力や…

「シュン」の日記問題

「シュン」の日記主、NHKに不信感 認識に食い違い:朝日新聞デジタル 私もテレビ局でドラマ制作をしていましたから分かるんですが、「柱を立てる」という手法ではないでしょうか。今回の企画は劇作家の方が監修しているそうです。「柱を立てる」というのは業…

【メモ】大塚英志の「新しい生活様式」批判

感染拡大せず「日本スゴイ」…80年前と重なる嫌な流れ:朝日新聞デジタル 「戦時の『新生活』も、実践の担い手の中心は女性でした。当時の女性たちにとっては、『正しい社会の参加の方法』が示されたという充足感もあったのかもしれません。少なくともそう演…

【メモ】荻上チキの社会運動論

「抗議します」ステイホームが火をつけた 荻上チキさん:朝日新聞デジタル 社会運動が盛り上がる時は必ず単純化を伴います。良くも悪くもです。よくわかっていないなら議論をするなという人もいますが、それは違います。分かりやすい入り口からでも、議論を…

【メモ】(藤田直哉のネット方面見聞録)

(藤田直哉のネット方面見聞録)「共感」の原理が動かす世界:朝日新聞デジタル 相対化するのではない。私は民主派を支持し、排外主義を憎む。だが、引いて考えれば、これらは新しいメディアのもたらした新しい条件が引き起こした事態であることも見えてくる…

【メモ】「安倍政権のレガシー」御厨貴の洞察

「安倍政権のレガシーは政策よりも…」御厨貴さんの洞察:朝日新聞デジタル 柔らかい語り口だけど、さすがの御厨節。政治学の知見を背景にしつつも、腑に落ちる分かりやすい解説だと思う。 続いたこと自体がレガシーだと。これは確かに。小選挙区制と行政改革…

【メモ】「美白」は差別か

(耕論)「美白」は差別か ケイン樹里安さん、眞嶋亜有さん、齋藤薫さん:朝日新聞デジタル 以下は「近代日本の矛盾を可視化 眞嶋亜有さん(明治大学専任講師)」から引用 「日本人離れした」という表現は、ほめ言葉として使われます。この国の近代は、日本…

【メモ】ヨーロッパの中道路線

時事ウオッチ コロナ時代の中道に注目=近藤正基 https://mainichi.jp/articles/20200711/ddf/013/070/011000c #毎日新聞 #ニュース 戦後ヨーロッパの文脈に照らせば、ファシズムと共産主義のあいだに位置して自由民主主義を守ること、自由放任主義と計画経…

四方田犬彦の韓国映画論ー『ユリイカ』韓国映画特集

ファンブックとか解説本的かものかと思い気軽に読んでいた『ユリイカ』の韓国映画特集。 ユリイカ 2020年5月号 特集=韓国映画の最前線 ―イ・チャンドン、ポン・ジュノからキム・ボラまで― 作者:ポン・ジュノ,キム・ボラ,チョン・ジュリ,シム・ウンギョン,真…

反自宅待機デモ、WHO、大戦略の終わり

www.theguardian.com アメリカで自宅待機に反対するデモが起こっている。しかし、それらは2009年の「ティーパーティー運動」のように、保守系・右翼系団体からお金が出ているという話。さらに、トランプが支持するツイートをするもんだから、余計にタチ…

オンライン授業はきびしいと思う

コロナの影響で大学がオンラインになるらしい。致し方ないと思うが、新入生は本当に気の毒だと思う。オンライン授業では伝えきれない大学の役割があると思うから。 てか、授業自体は別にどっちでもよくて、やっぱり同級生とかから受ける影響て大きいと思う。…

コロナ禍による経済危機をいかに避けるか=FA記事から

最近、有料登録をして読んでいる、フォーリンアフェアーズの記事。 www.foreignaffairs.com How to Avoid a Coronavirus Depression It Will Take Wartime Spirit—and Spending—to Keep the Global Economy Afloat コロナ蔓延による経済危機をいかに避けるか…

コロナウイルスは世界秩序を作り変えるかも【FA記事から】

www.foreignaffairs.com フォーリンアフェアーズ(FA)の記事から。FAの電子版の記事は、専門家が時事的な話を大局的な観点から分析してくれるので、毎度ながら勉強になる。 コロナ危機を利用して、中国政府がグローバルなリーダーシップを発揮しようとして…

立花隆の自伝と読書術

知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと (文春新書) 作者:隆, 立花 発売日: 2020/01/20 メディア: 新書 立花隆の自伝的な本。これまでの歩みを振り返ってるが、なかなか圧倒される。田中角栄研究に始まり、共産党研究、ロッキード裁…

官僚の働き方問題と公務員の少なさ

転職希望の公務員が急増 外資やITへ流れる20代 :日本経済新聞 人材大手エン・ジャパンの転職サイトへの国家公務員と地方公務員の登録者数(教師や警察官などを除く)は19年10~12月期は1万2379人で、前年同期に比べて22%増加した。17年に集計方法などを変え…

安全保障化の説明、コロナウイルス

非伝統的安全保障とスウェーデンにおける「移民の安全保障化」 / 清水謙 / スウェーデン政治外交史・国際政治学 | SYNODOS -シノドス- 安全保障化、セキュリタイゼーションの分かりやすいまとまった説明。具体例としては、スウェーデンでの移民の安全保障化…

立花隆のジャーナリズム論

asahi.com :徹底討論「ジャーナリズムの復興をめざして」 - 朝日新聞社シンポジウム それで、そういうところで働く人たちは、基本的にどういう能力を持たなきゃいけないか、それを分けてみると、大体次ようになります。つまり、これが先ほどの「報道パワー…

コロナウイルスはポピュリズムの限界をあぶりだす【英文記事から】

www.theatlantic.com 「コロナウイルスはポピュリズムの限界をあぶりだす」というアトランティックの記事。権威主義的な政治、ポピュリズムが横行する現代の国際政治の中で、コロナウイルス危機はその限界を露わにしたと。参考になる良い記事なので、以下に…

Brexitへの重要な指摘

https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3321https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3321 離脱派にとってのBrexitは、「主権を取り戻す」行為だった。しかし、主権を観念的・象徴的なものとしてではなく、英国の国家としての影響力という観…

米中対立 台湾問題

https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3308https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3308 北京がもっとも嫌がるのは、アメリカなどの外国が台湾問題にかかわることである。北京のコンテキストでいえば、台湾問題は内政であり、いかなる外国…

れいわ新選組「消費税ゼロ」への批判論説

れいわ新選組「消費税ゼロ」の実現可能性を探る- 連載コラム「税の交差点」第71回 | 研究活動 | 東京財団政策研究所 れいわ新選組の山本太郎が『文芸春秋』に発表した政策論文への批判。特に、「消費税を廃止して所得税を上げろ」という部分。説得力あると…

ネットが社会を分断? 

(争論)ネットが社会を分断? 辻大介さん、田中辰雄さん:朝日新聞デジタル 辻大介さんの意見 田中さんは、ネット利用が多い20代、30代は分断しておらず穏健化している、と主張しています。私は政治的無関心に過ぎないと思います。低投票率や世論調査の傾向…