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映画の感想と勉強日記

【メモ】「美白」は差別か


(耕論)「美白」は差別か ケイン樹里安さん、眞嶋亜有さん、齋藤薫さん:朝日新聞デジタル

以下は「近代日本の矛盾を可視化 眞嶋亜有さん(明治大学専任講師)」から引用

 「日本人離れした」という表現は、ほめ言葉として使われます。この国の近代は、日本が日本であるために、日本を否定しなければならなかったという矛盾とともにありました。でも日本を切り捨てることはできなかった。そのジレンマを可視化するのが、肌の色だったのだと思います。

ならば、なぜ「美白」に敏感なのでしょう。そこには、現代社会における女性の立ち位置が低すぎるという問題があるのではないでしょうか。化粧、服装、態度。社会には女性に求める「決まりごと」が存在し、根強い圧力になっている。美白の化粧品だって安くはありません。適切な言葉かどうかはともかく、自らの「価値」を保つためには、やらざるを得ないという現状があるのだと思います。

 「美白」があぶり出すのは、人種意識の問題だけではありません。女性や外国人、マイノリティーに対する差別を捉え直すきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。

女性への決まり事が多すぎる、強い規範が存在する。それが美白を要求すると。