Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

読む、打つ、書く

 

執筆や研究に関する本を読むのが好きだ。テクニックを解説ある本ではなく、執筆や研究をめぐるあれこれについて率直に書かれている本を読むのが面白い。それは自分が研究をするようになったからだと思うが、それだけではない。執筆論それ自体、ジャンルとしての面白さがあると思う。

本書は理系の著者が書く執筆論であり、書評論。著者自身が書くように、このフィールドは文系人がほとんど独占している。

だが、本書を読むと、理系の人でもそんなに変わらないんだなと思った。シルヴィアの本を読んで、執筆方法が根底から変わったらしい。そういえば、この著者の解説というか推薦文というか、檄文がシルヴィア本にあった。

 

シルヴィア本は本当に素晴らしくて、僕も、ものを書く方法が根底から変わった。方法といっても簡単で、単にスケジュールを立てればよいのである。例えば、朝九時から昼の一時までは執筆の時間と決める。それでよい。それだけでよい。そのかわり、執筆と決めたら執筆しかしない。資料を読むとかはこの時間に含んでもよいが、コピーしたり、メールを返したり、会議を入れたりしてはいけない。

著者もこの方法を取ってるらしくて、今回の本もその方法で書き上げたらしい。僕もかなりシルヴィア本の方法を実践しているけど、改めて読み返そうと思った。