Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

留学行くことに

先日、書類審査・面接試験を乗り越え、留学できることになりました。オランダに行きます。

どんなプログラムか
なぜオランダかというと、自分の大学と提携しているからというのが一番大きいですが、提携先がとても優秀な大学なんです。教育機関・研究機関として素晴らしい設備を有しており、そのプログラムもとても勉強になりそうな(ハードな)ものでした。少しビビっていますが、またとないチャンスなので挑戦してみます。

授業はすべて英語で行われ、提出する課題などもすべて英語。そして、修士論文を英語で提出すれば、オランダと日本、両大学から修士号を得ることができます。ダブル・ディグリー・プログラムと呼ばれるもので、日本ではいくつかの大学院で採用されています。

オランダからの留学生に聞くと、授業のレベルは日本の大学院のそれより高く、課題も多いらしい。ディスカッションも活発で、常に発言が求められる。去年日本から来た学生は、最初の数ヶ月はたいへん苦労したようだ。次第に慣れていったそうだが。
まあ、大変ってことですね。


応募した理由
かなり苦労しそうだし、大変なのは分かりきっている。が、新しい環境に身を置きたいと思ったし、何より、今よりも様々な面で成長できそうだ。

成長というと抽象的なので具体的にいいます。アカデミックな英語力は伸びるであろうし、自分の専攻する分野の最先端の知見が得られるだろう。また、研究の方法論が学べるし、それは将来に役立つだろう。相当な努力が必要とされるが、これらの利点は明白だったので応募しました。以上が理由ですね。

予告
9月からは「留学日記」になると思う。

中学校の部活動と〈教育〉


教育社会学者の内田良さんの記事。いつも面白く勉強になる。今回の記事を読んでいろいろ思い出したので、メモ。


バスケ部だった、中2の夏の大会を思い出した。僕のチームは人数を揃えるのにも一苦労で、中1・中2だけで試合に臨んだ。前半の時点で大差がついてしまい勝負は決まってしまった。
が、相手チームは戦術を変えずに、選手交代を繰り返して最後まで異常なハイペースで点を取り続け、最終的に驚くような大差がついてしまった。中2ながら「何かおかしい」と思ったんですが、今思うと悪しき勝利至上主義というかなんというか。教育的に悪すぎると思ったし、実際に、何人か部員は辞めてしまった。相手チームの監督は、監督としてはよくても、教育者としては完全に失格だろう。

あと思い出すのは、他のチームで180センチくらいの中1で、ほとんど初心者なのに試合に出ていた選手。彼はリバウンドとゴール下のシュートだけ教えられて、試合に出されていた。彼は基本的に自陣のゴール下の敵のゴール下を往復するだけだったが、そんな彼がリバウンドをした後、ドリブルをしてボールを運ぼうとしたことがあった。
彼にしては初めてのプレイだったと思う。おぼつかないながらも、頑張ってドリブルをついていた。
その時、である。
彼のチームの監督が劣化のごとく怒り出し、「ドリブルするな!パスをしろ!」と連呼したのだ。彼は指示通りにパスをしたが、寂しげだったと記憶している。
これも、教育って呼べるんだろうか。勝利至上主義って、ほんとにいろいろダメにするよな。彼はバスケをしていても楽しくなさそうだった。




本を後ろから読む

大学の先生に直接そうしろと教わったわけではないが、政治学とくに歴史系の専門書は後ろから読むといいらしい。つまり、参考文献・史料一覧を見れば、大方その本の評価がわかるというのだ。もちろん、その域に達するにはかなりの前提知識が必要にはなるが、いろんな専門書の参考文献一覧を見ていると、それだけで勉強になることは多い。

「この分野だと、この本が必読文献なんだ」とか「なぜあの本には挙げられているけど、この本には挙げられていないのだろう」とか。もしくは、「堅そうな専門書でも、ジャーナリストが書いたノンフィクションとかも含まれているな」とか。挙げられている一般書を確認していくのも面白い。

もしくは、大学の授業などで紹介された教科書の参考文献一覧を見てもいいし、とくに「参考文献・解題」などはとても参考になることが多い。これらを見て文献リスト一覧でも作成して読み進めていけば、ある程度体系的な勉強ができると思う。「解題」が便利なのは、本の内容をあらかた紹介してくれているところ。それを参考にすれば、実際に読んでも内容が頭に入ってきやすいと思う。

 

以下、僕の関心のある分野で、とても勉強になった教科書・参考書を挙げておきます。有斐閣インサイトシリーズです。

冷戦 -- アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い (有斐閣Insight)

冷戦 -- アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い (有斐閣Insight)

 

 

 

外交 (有斐閣Insight)

外交 (有斐閣Insight)