大学の先生に直接そうしろと教わったわけではないが、政治学とくに歴史系の専門書は後ろから読むといいらしい。つまり、参考文献・史料一覧を見れば、大方その本の評価がわかるというのだ。もちろん、その域に達するにはかなりの前提知識が必要にはなるが、いろんな専門書の参考文献一覧を見ていると、それだけで勉強になることは多い。
「この分野だと、この本が必読文献なんだ」とか「なぜあの本には挙げられているけど、この本には挙げられていないのだろう」とか。もしくは、「堅そうな専門書でも、ジャーナリストが書いたノンフィクションとかも含まれているな」とか。挙げられている一般書を確認していくのも面白い。
もしくは、大学の授業などで紹介された教科書の参考文献一覧を見てもいいし、とくに「参考文献・解題」などはとても参考になることが多い。これらを見て文献リスト一覧でも作成して読み進めていけば、ある程度体系的な勉強ができると思う。「解題」が便利なのは、本の内容をあらかた紹介してくれているところ。それを参考にすれば、実際に読んでも内容が頭に入ってきやすいと思う。
以下、僕の関心のある分野で、とても勉強になった教科書・参考書を挙げておきます。有斐閣のインサイトシリーズです。
冷戦 -- アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い (有斐閣Insight)
- 作者: 佐々木卓也
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2011/11/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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