町山さんの「たまむすび」を聴いて思い出した。
小学生か中学生に見た限りだから、これくらいしか憶えていないが、ひとつとても印象的なシーンがあった。彼がイスラム教に改宗し、モハメド・アリと名乗るようになるところ。そのことを自分の家族に伝えるが理解してもらえない、というシーンだったと思う。
なぜこのシーンだけをはっきり憶えているのか、理由はよく分からない。なんとなく自分を重ねていたのかもしれないし、もしかしたらそこだけ見たのかもしれない。
僕が一番好きな映画は『ロッキー』だし、昔からボクシングを描いた映画が好きだった。ボクシングを描きながら人生を描く、というのは『ALI』とも共通するかも。
『ALI』はボクシングのシーンなんてほとんどなかったと思う。この映画で初めて黒人差別を知った。そういう意味で、自分にとって思い出深い映画だ。
この機会に、町山さんの紹介していた『アリ・ザ・グレイテスト』を見てみたい。今回の町山さんの話はかなりアツくて、胸にくるものがあった。
「アリはボクシングだけの人じゃない!」と強調していたが、伝記映画を先に見ていたので、そもそもボクシングのイメージはあんまりなかった。リアルタイムに試合見てないしね。