Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

クセノパネスのオリュンピア批判

古代ギリシアの哲学的詩人、クセノパネスのオリンピック批判。現代にも通じる。

ゼウスの神域がピサの泉の畔にあるところ、オリュンピアにて、足の速さで、あるいは五種目競技で、あるいは角力で勝利を獲たなら、あるいはまた、痛い拳闘を したり、パンクラチオンと人の呼ぶ恐ろしい競技をしたりして、勝つなら、都市の人にはいままでより栄誉に満ちたものと見え、競技場では人目につく名誉席を与えられ、国の公費で食事を賄われ、彼にとっては家宝となるべき贈物を授けられるだ ろう。あるいはまた戦車競技で勝利をうるなら、やはりそうだろう。しかし彼は私ほどにはそれらすべてを受けるに値しないだろう。なぜならわわわわの知恵は人 間、あるいは馬の力よりも優れるものだから。むろん、それはまったくいわれのない人間のならわしである。しかし力を善き知恵より優れりとするのは正しいことで はない。なぜならすぐれた拳闘家が国民のあいだにあろうとも、あるいは五種目競技に、あるいは角力に、あるいは足の速さにすぐれた者があろうとも、そのために 国はその秩序が立派なものとはならぬだろう。そして人がピサの泉の畔で競技をして勝利を得ても、そのことで国の受ける恩恵はたいしたことではないだろう。なぜならそれは国の財庫をふとらせはしないから

ギリシア・ローマ哲学者物語 (講談社学術文庫)

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ギリシア・ローマ哲学者物語 (講談社学術文庫)

ローマ法の形成ー法思想Ⅲ

前回からの続き。そう、フーコーの書いた「真理と裁判形態」を読んでいて、ローマ法とゲルマン法を比較しながら真理のあり方を論じるくだりがすぱっと理解できずに、法思想の概説書でそれらを勉強してみようと思ったのだった。

 

法思想の水脈

 

2講 ローマ法の形成

Ⅰ はじめに

1 ローマの法思想の特徴

・ローマ以前にも「正義」や「構成」の観念は語られた

古代ローマだけが、紛争解決を政治や民主主義、多数決に委ねずに、限られた論拠だけを許容する「法」に委ねる仕組みをつくった。

・法的事件を通じて、取引で守られるべき「信義」や、厳格法が妥当性を欠く時の調整原理たる「衡平」などの法的な道具を洗練させた。

2 法学者たちの共同体

・法は秘儀→公、文書化、市民法・名誉法・万民法の併存状態に

 

Ⅱ キケロ(前106~43年)

1 キケロの基本思想

 

2 市民法への信頼と二つの衡平

3 信義

4 刑事裁判

 

Ⅲ ガイウス

1 ガイウスと法学概要

2 体系と教育的配慮

3 物と権利

 

Ⅳ パピニアヌス

1 パピニアヌスの評価と特徴

2 条件論と倫理観

 

Ⅴ ウルピアヌス

1 時代の中での作品

2 思想面での功績