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Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

ヴィンセントが教えてくれたこと

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ストーリーはこちらを↓
要するに、偏屈なジイさんと心優しい少年が、交流を通して互いに成長していく話です。

菊次郎の夏』『グラン・トリノ』なんかを思い出した。もちろん、北野武イーストウッドビル・マーレイはそれぞれ素晴らしい。が、本作はこれら名作には及ばない。それは仕方ない。
あとは『ペーパー・ムーン』とか、下に挙げた記事にもあるように『セント・オブ・ウーマン』とか『ニュー・シネマ・パラダイス』とかもね。こういうジャンルはなんとなくあるんだと思う。

このビル・マーレイには、初めて「死のニオイ」がした(『ゾンビランド』では撃ち殺されていたけど)。もうジジイだからね。彼の新たな面が見れたと思う。

ただ、ひとつ指摘しておきたいのは、ビル・マーレイ演じる主人公の偏見についてである。ヒスパニックの人々を見るたび「不法移民だろ」と言う。
一連の民族的偏見・差別発言、そして彼が庭に星条旗を掲げているのは、保守的で偏屈なジイさんだという印象を与えるが、その点が最後まで特に変化しなかったのが気になる。
グラン・トリノ』まで描くのは求めないにしても、ベトナム戦争帰還兵という背景があるのだから、彼の民族的偏見に対する理由、あるいは彼自身の成長が見られないのは残念だった。例えば、「ベトナム戦争での悲惨な体験を思い出すから」みたいな理由があってもいいかと。(まあ、『グラン・トリノ』と比較するのは少々酷かもしれません。)
ただ、ひとつ考えられるのが、「ユダヤ系の少年との交流を通して、自身の差別的偏見を乗り越えた」という見方でしょうが、そこまで明示的に描かれているようには思われません。どうなんでしょう。やはり少年との交流で解決は図られているのでしょうか。

主人公の偏見は、アメリカ・コメディ映画特有の要素なのかと思ったが、見ているとそういうわけでもない。そこまでコメディに傾いておらず、あまり笑わせないから。

ビル・マーレイは哀愁を漂わせいて、いい演技だった。ナオミ・ワッツは、こんな役もできるんだと驚きます。メリッサ・マッカーシーは無難にこなしていた感じ。よかったけどね。
少年のことを思い出そうにも、顔が思い出せない。『菊次郎の夏』の少年のインパクトには遥か及ばないということか。

【追記】
以下の記事は興味深かった。
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