Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

バック・トゥ・ザ・フューチャーの日

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古本屋で見つけたパンフレット。3だけど。
 

この映画は何十回も見た。英語セリフと日本語訳が付いたスクリーンプレイも買って読んだし、マイケル・J・フォックスの自伝『ラッキーマン』も読んだ。

ラッキーマン』は、パーキンソン氏病と闘うマイケルを知れるし、何よりその生い立ちが詳しい。
テレビのコメディ劇で人気を獲得し、その後ひょんなことからバック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)の主人公役に抜擢されるマイケル。
有名な話だが、BTTFは他の俳優が主人公役で完成していた映画だった。しかし、ロバート・ゼメキスがどうしても納得いかないということで主人公を交代するという荒技に出る。結局、主人公マーティが出ているシーンだけをマイケル・J・フォックスで撮り直した。

BTTFは本当に好きだし、セリフもほとんど覚えている。どの場面のセリフもほとんど言える。
 
ただ、今改めて見直すと、敵役のテロリストの描き方はひどいだろう。テロリストの描き方はかなり偏見があるといっていい。
また、「魅惑の深海パーティ」で、のマーティのジョニー・B・グッドのシーンは「歴史修正」だろう。ロックの創始者が白人であるマーティということになってしまっている。
ただ、この辺の問題はコメディ映画だということで許されているのだと思う。
 
それと、これは町山智浩が指摘していたと思うが、BTTFはレーガン政権のイデオロギーの影響が強いという(はっきり覚えていないが)。確かに、そういう面はある。やけに無邪気な映画だし、無垢でピュアでイノセントだ。なんたって、1のデロリアンの燃料はプルトニウムなのだ。
 
いろいろ書いたけど、この映画は今でも大好きだ。その無邪気さに惹きつけられるといってもいいかもしれない。見ていて元気になる。
 
小さい頃、家でひとりで録画したVHSを再生し、BTTFを何度も繰り返し見た。どこか遠くへ(未来へ!)連れて行ってくれる気がした。何回も見たはずなのに、同じシーンでハラハラドキドキさせられた。
 
そんな思い出と結びついてるこの映画、不思議なことに、今見ても同じ気持ちにさせられる。小学生の頃、ワクワクしながら見ていた自分に引き戻されるのだ。まさに、タイムトラベルをしている気分になる。
 
そして、今日、2015年10月21日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』で描かれた未来の日である。
 
バック・トゥ・ザ・フューチャー (名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ) 
この本はほんとに素晴らしくて、当時の時代状況、製作秘話、ギャグの解説が盛りだくさん。BTTFにはこれ一冊で十分です。といっても、特集本がいくつか出ているみたいなのでチェックしないと。
 
何回見たか分からないけど、この冒頭のシーンにはいつもワクワクしてしまう。ちなみに、シリーズでは『2』が一番好きです。理由は簡単で、唯一未来に行く作品だから。あと『3』までいくと過去作のパロディーがくどく感じるけど、『2』はまだちょうどいい。というか、BTTFシリーズ全体がセルフパロディーばっかりだけどね。それで笑わせる。あと、ジョーイおじさんの扱い方ひどい。