(1978.アメリカ、ジョージ.A.ロメロ監督)
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」に次ぐ“リビング・デッド”プロジェクト第2弾で、色彩・音楽・特殊メイク(トム・サヴィーニ)共にパワーアップされたアクション編。ゾンビが増え続ける中、都市からの脱出を試みるSWAT隊員たちとその仲間。ようやくたどり着いた郊外の巨大なショッピングセンターで得た束の間の平和も、乱入して来た暴走族によって終りを告げる……。
(http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93/13346/)
ロメロには、週末にショッピングモールにでかけてはダラダラと時間を潰す人々が、まさに"ゾンビ"に見えたらしい。
今では、アメリカでは小売店の多くは潰れて、そこら中大型スーパーとショッピングモールばかりになった。
転じて日本では、アメリカの要請→大規模店舗法の改正 によって、やはり大型スーパー、ショッピングモールばかりに。
「シャッター商店街」である。
街の風景は変わった。特徴のない郊外と、同じような景色の都市部。気持ち悪い、怖い。まさにホラーである。
この時代にこんな映画を作った、ジョージ・A・ロメロの批評性と先見性は凄い。
あと、ホラー映画なのに独特の映像の雰囲気とゆる〜いテンポが面白い。ホラー映画の雰囲気で撮っていなくて、なんだか芸術映画のように錯覚してしまう。その意味で、すごく変な映画です。
"ゾンビ映画の古典"にして、批評性の高い本作。必見です。
そういえば、最近TSUTAYAで復刻されていてレンタルできるようになっていました。ぜひ。