Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

ショコラ(2001)

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時宜にかなった映画を観るのもまたいいもの。冬なら『シザーハンズ』とか、夏ならやっぱり『スタンド・バイ・ミー』とか。
タイミングを逃してしまうと観ることはない映画って確実にあると思う。それならやっぱり、タイミングに従って観ていけばいい感じの映画ライフを送れるんじゃないでしょうか。
そういえば去年はハリウッド版ゴジラが上映されたこともあって、ゴジラ映画を何本も観たなあ。

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すごい並びだな…



チョコレートの映画

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今回観たのは、チョコレートが全編ずっと出てくる映画『ショコラ』。

可愛らしい映画なのかなとか思っていると、これが意外と怖い映画なんです。

主人公ヴィアンヌは村から村へ移り住んでは、そこでチョコレートのお店を営む。チョコレートのお店っていうといまいちピンとこないけれど、要はお菓子屋さんプラスちょっとした喫茶店というところ。ホットチョコレートなんかを飲ませてくれます。

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これがめちゃくちゃおいしそう。ホットチョコレートって、ココアってことかなと思っていたんですが、違うようですね。ココアは牛乳で薄めてるのか。ホットチョコレートは色が濃くて、カカオがたっぷり入っていて贅沢そうな見た目だった。


フランスの小さな村へやってきた

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主人公はまた新たな村へやってきた。そこはまさに「ムラ」の世界で、因習に囚われた地味で寂れたところ。村人の顔もどことなく暗い。断食月だということで、みんなストイックに断食をやっている。だから、チョコレートのお店を開いてもお客さんはなかなか来てくれない。しかも、外様には厳しくて、村に住み始めて即村八分に…。村長はじめ村人からイジメられまくる。つらい…。

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だけど、心に穴のあいた人たちが何かを求めてお店にやってくる。主人公は優しくそして丁寧にホットチョコレートを作ってあげては、お客さんに合ったチョコレートを出してあげるのだ。チョコレートにもいろいろ種類があるようで、特に、チョコレートに少しチリパウダーを混ぜたピリ辛チョコレートが劇中によく出てくる。それがまさに「人生はチョコレート」といったところで、甘くて辛く、そしてほろ苦いんです。
チョコレートって何回書くんやろ…


フード描写がうまい!

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この映画が良いなあと思ったのは、食べもの(ここではもちろんチョコレート)が重要なアイテムになっていて、それがうまく機能していたことです。主人公と打ち解けない間は、チョコレートは絶対に食べてくれないんです。あるいはホットチョコレートも飲んでくれない。

逆に、初めから心を開いてくれている人はすぐに食べてくれて仲良くなります。

そして、対立が解消されるのは、主人公の作ったチョコレートを食べたときです。チョコレートが口の中で溶ける=ふたりが打ち解け合う ということですね。


ストーリーだけ考えると、一見、ひとりの女性が古い因習を打ち破る話に聞こえますが、この映画は単にそれを描いてはいません。チョコレートという、なんだか食べるだけで癒される不思議なお菓子が重要な役割を果たすことで、少しマイルドで甘い映画になっている。可愛らしくなってるんです。

それまでは主人公をイジメまくっていた村長が、何かの拍子にチョコレートを嘗めてしまったのが最後、その魅力にとりつかれて食べまくり… このシーンなんか本当によくて、笑ってしまいます。

村の因習を描くシーン

教会権力と村長が結びついていて、村長はやりたい放題。主人公には良い迷惑です。村人を抑圧しまくっていて、思い通りに村を操っている。これらのシーンが、見ていてけっこう怖いんです。命の危険にも何度となく晒されて、主人公は必死に立ち向かう。それも、チョコで立ち向かう!…から、可愛くていいんですね。


今回はタイミングよく映画を観ることができました。幸せな気分にもなれて、なんだか得した気分にもなれてよかった。オススメです。


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