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映画の感想と勉強日記

アメリカの理念


トランプの「ウソと狂気」が支持される理由 | 読書 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 

アメリカの政治はつねに夢を追ってきた。非現実的な空想や幻想のような理念も、物語が持つ共感という力で現実の政策に反映されてきた。

ただ、非現実であるがゆえに、つねに理念は矛盾をはらむ。平等主義が進む中での個人の自由の確保。個性の尊重と商業主義が生んだ画一性。どちらも矛盾に行き当たる。

もっと平たく今の政治情勢に合わせて例示すれば、人種マイノリティーの法的保護は白人ブルーカラー層の権利の侵害にもなる。どちらかを強調することは、一種の狂気に行きつく。

この矛盾を抱えながら、それを超えて対立する理念を達成しようとしてきたのが、アメリカの政治史である。達成できない「夢」に向かって進むため、つねに未完成だ。