(2013.アメリカ)
映画秘宝の記事でたまたま見つけて以来ずっと気になっていた。"マイロ"のフォルムがなんとなく頭から離れなかったのだ。
大阪では昨日からシネリーブル梅田で上映開始だったので、早速観に行ってきた。全体の感想としては、すごく楽しかったな。
内容はというと…
会社員の主人公ダンカンは、度重なるストレスによってお腹が痛くなる。上司にいびられ、左遷されたかと思いきやオフィスはトイレ…… ストレスがピークに達したダンカンは、なんと肛門からモンスター「マイロ」を産んで(排泄?)しまう。
↑このシールもらった。
このマイロが、その見た目の可愛さとは裏腹に超凶暴で ストレスの原因となって人々(上司や同僚)に襲いかかり、なんと殺してしまう。可愛くない笑
R15になってるほどグロくはなかったけれど、マイロが人を襲うシーンはなかなか怖かった。血の量が多くて、血まみれになるマイロ。やっぱり可愛くない。
で、マイロと主人公に友情が芽生えるか…と思いきや、あんまり芽生えない。
「テッド」や「ET」みたいな話かと思いきや、全然そんなのじゃない。だが、この微妙な距離感がすっごく面白い。
このシーンで、やっとちょっとだけ友情が芽生える。
この映画、「マイロ」というモンスターに主人公のある側面(妊娠、父になることへの恐怖)が象徴されているけど、それを読み取ってどうこう言うのはなんとなく憚られるというか…笑
かなり面白いコメディ映画だったから、これは映画館から出たら「あー面白かった!」てことで済ましていいと思う。
コメディ映画ということで笑いの取り方だけど、このバカそうな雰囲気とはちょっと違って 意外とハイセンスな笑いの取り方をしてくる。クスッとさせる。
直接的な笑いではなくて、少しズラしたオフビートな雰囲気のコメディ映画。
そこが新鮮な驚きで、観に行ってよかったと思いましたね。
あと、クライマックスは普通にハラハラドキドキさせる展開で思わず見入ってしまいました。やられた。なんとなく悔しかった。
マイロはCGで作られていなくて、昔ながらの手作り感があって動きも少しカクカクしていた。そこもよかった。
バカすぎる映画をスクリーンで観るのもたまにはいいもんです。