Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

【メモ】『ボーイズ』

男の子はいかにして「男らしさの檻」に閉じ込められるのか(北村 紗衣) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

「はじめに」でギーザが述べているように、男らしさには「身体的な攻撃性、性的な支配性、感情的にストイックで、タフで、自己制御力があること」(p. 17)などが含まれると考えられている

「男らしさ」は普遍的な概念ではなく、社会や時代の影響で恣意的に決められる曖昧な性質だ。

『ボーイズ』は、男の子が男らしさの檻から出られるようにはどうすればいいのか、いろいろな事例をあげて解説している。この本は男であることの全てが悪いと言っているわけではない。終章では「若い男性たちがより包括的でのびのびとしたマスキュリニティを選び取る」(p. 323)手助けが必要だと書かれている。

『ボーイズ』という本の紹介記事。読んでいて頷くとともに、自分の小学生の頃とかを思い出した。小学校1年生の頃くらいまでだったか、何か悲しいことがあればずっとしくしく泣く子供だった。ある時、幼稚園の先生に「泣きぼくろがあるから泣き虫なんじゃない」とか冗談を言われて、それがすごく嫌で親に言ったことがあった。たしか「そんなこと言うのおかしい」とその先生に言ってくれたと思うけど、このやり取りの裏にはやっぱり「男の子は泣くべきじゃない」という考えがあると思う。「泣き虫」であることが非難されるのは、たぶん男の子だけだと思うし。あの出来事があってから、自分が成長(?)したのもあって、ほとんど泣かないようになった。そんなことを思い出した。

ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか

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