Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

ラグビーのテストマッチ4連戦

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ラグビーテストマッチ4連戦が終わった。世界選抜に始まり、オールブラックスイングランド、そしてロシア。1勝3敗という結果はおそらく予想されていた通りのものだったと思う。

オールブラックスイングランド相手にそれなりに善戦できたというのも、やはり予想の範疇には入っている。これくらいやれるのは、イタリア代表相手に1勝1敗の結果を残したことから分かっていた。良くも悪くも、予想していた範囲内ではあった。このままいくと、ものすごく単純計算でW杯は2勝2敗といったところだろう。そこでポイントとなるのはスコットランド相手に勝てるかどうか。これもまた印象でしかないが、今回のテストマッチの対戦相手で例えると、スコットランドイングランドと世界選抜のちょうど間くらいの強さだと思う。W杯本戦は試合の強度も全然違うけど、おそらくそれくらいの強さだと思ったらいいだろう。イングランド相手には後半10分までは戦えていたので、あの戦いをまさにスコットランド相手に見せたい。W杯本戦はホームになるし。スコットランド相手に勝てれば、ベスト8進出が見えてくる。まさに大一番だろう。

と、まあ雑なW杯予想はこの辺にして、今回のテストマッチの感想を以下につらつら書きます。

全体を振り返ると、収穫はそれなりにあった4連戦だった。

最後のロシア戦で勝ちきれたのはかなり大きい。「格下相手に辛勝」というような評価もあるけど、前半に16点リードされてからの逆転は誇っていい。

それと、本番で起用する選手がやはり固まってきたことも大きい。テストマッチの意味は大きかった。

福岡堅樹はワールドクラスにあることがはっきりした。この3年で最も成長した選手だろう。まさに「違いを作れる」選手になった。

フランカーナンバーエイトのツイ・ヘンドリックの復調も頼もしかった。おそらくW杯後初めての復帰だったが、かなり存在感を示していた。マフィがどのタイミングで戻ってこれるか分からないが、ツイの復調は本当に心強い。おそらくW杯本戦にもスタメンとして出場するだろう。

田村優はやや波があるものの、スタンドオフとしての存在感は抜群だった。キャプテンシーもある。松田力也とはタイプが違うが、ゲームコントロールの点では抜きんでていた。松田力也はインパクトプレイヤーとして、後半からセンター・ウイング・フルバックのいずれかの出場になりそう。

フランカーの坂手はかなり安定感あった。サンウルブズ加入当初はまだ国際舞台に慣れていないようだったが。今はすっかり安定感の高いプレーを見せている。

そして、最も印象に残ったのがハーフの田中ふみ。田中が出てきたときの雰囲気の変わりよう、驚いた。ちょうどディフェンスしにくいようなパスを出すし、球出しも少し遅らせたりして、相手に的を絞らせない。その判断を常に正確に、そしてスピード感をもってやっている。フル出場は無理そうだし、後半からの出場になるのかな。それか前半から出場して、後半に流を入れるのか。この判断は意外と難しいように思う。イングランド戦は前半に田中が出場で、後半に流が出場してからは、残念ながら相手に主導権を握られてしまった。前回大会は前半に田中だったが、最近は後半からの出場も多い。田中の存在感は健在というか、増しているようにさえ思った。彼の出場はやはり不可欠だろう。

あと、意外に活躍したのがウイング山田。代表では久しぶりに見たが、キックチェイスがかなり良かった。ハイボールに強いし、ディフェンスも硬い。W杯代表に選ばれる可能性は普通にある。

目に付いたところはこのくらいかな。松島幸太郎がいない場合のフルバックを誰が担うか、この辺りがあまり見えなかった。色んな選手を試していたが、強く印象付けた選手はいなかったように思う。

それと、やっぱり言っておかなければならないのは、主将であるリーチの活躍。トライ連発していて、驚いた。ディフェンスの印象が強かったので、あそこまで次々にトライを取るとは思わなかった。彼のプレーには心を動かされる。前回と比べて体は大きくなったが、加齢のために脂肪もつきやすくなっているようだ。31歳なのでまだまだだとは思うが、それでも前回大会のようにはいかないだろう。そんな中でも、最後まで走りきりトライを取り続けたリーチのプレーにはやはり感動した。本当にすごい選手だ。

4連戦いろいろありましたが、とりあえずざっとした印象。坂手や松田力也もそうだけど、センターで出場した中村も良かったですね。帝京大勢の活躍が目立ってきた。ツイも帝京出身か。帝京大出身は調べたらもっといそうだな。姫野もそうだった。帝京が大学ラグビー界の覇権を握る中で、どんどん代表選手を輩出してる。それと、梶村(明治→サントリー)の初出場もあった。本戦までに何とかアピールしてほしい。

とにかく、これからどんな選手が選ばれていくのか。目が離せないです。