教育社会学者の内田良さんの記事。いつも面白く勉強になる。今回の記事を読んでいろいろ思い出したので、メモ。
が、相手チームは戦術を変えずに、選手交代を繰り返して最後まで異常なハイペースで点を取り続け、最終的に驚くような大差がついてしまった。中2ながら「何かおかしい」と思ったんですが、今思うと悪しき勝利至上主義というかなんというか。教育的に悪すぎると思ったし、実際に、何人か部員は辞めてしまった。相手チームの監督は、監督としてはよくても、教育者としては完全に失格だろう。
あと思い出すのは、他のチームで180センチくらいの中1で、ほとんど初心者なのに試合に出ていた選手。彼はリバウンドとゴール下のシュートだけ教えられて、試合に出されていた。彼は基本的に自陣のゴール下の敵のゴール下を往復するだけだったが、そんな彼がリバウンドをした後、ドリブルをしてボールを運ぼうとしたことがあった。
彼にしては初めてのプレイだったと思う。おぼつかないながらも、頑張ってドリブルをついていた。
その時、である。
彼のチームの監督が劣化のごとく怒り出し、「ドリブルするな!パスをしろ!」と連呼したのだ。彼は指示通りにパスをしたが、寂しげだったと記憶している。
これも、教育って呼べるんだろうか。勝利至上主義って、ほんとにいろいろダメにするよな。彼はバスケをしていても楽しくなさそうだった。