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Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

ラグビー日本代表のW杯が終わった、そしてラグビーは続く

スポーツ ラグビー

ラグビー日本代表のW杯が終わりました。

今回は、少なくとも1勝、頑張れば2勝できるのではないかと期待をもって見ていたのが、なんと南アフリカ代表スプリングボクスに勝っての3勝。ラグビーにとって、ニュージーランド代表オールブラックスと、南アフリカ代表スプリングボクスは特別なチームです。両者ともに、サッカーでいうブラジル代表といえば分かりやすいでしょうか。バリバリの優勝候補に勝ったわけですから、もうそれだけで価値はあったと思います。

hunihu2.hatenablog.com

 

しかし、アメリカ戦後のあの五郎丸の涙を見たら、そんなことは言えないなと思いました。

止まらない涙の理由を「悔しい。準々決勝に行きたかった。われわれの目標を達成できなかった。(準々決勝の試合会場で8万人超収容の)トゥイッケナムでプレーしたら人生観が変わったと思う」と説明した。 

ラグビーW杯:クールガイ涙の絶句 五郎丸選手「悔しい」 - 毎日新聞

 

僕はあの五郎丸の涙を見てはじめて、「本当に彼らは準々決勝を目指していたんだ」と、ハッとさせられました。W杯までの強化の過程で、ウェールズを破ったり、ランキングが日本より下のチームにはしっかり勝ちきれたり、時には世界ランキング9位になったりと、目に見える躍進を見せてきたチームではありました。そして、長期にわたる合宿等の最高の準備が、あの南アフリカ戦での最高の勝利をもたらしました。

でも、五郎丸の涙と、この言葉を聞くと、本当に残念だったなと悔しい気持ちになります。8万人を収容するスタジアムで、桜のジャージを身にまとったジャパンが見たかった。2019年に期待ということですが、果たして五郎丸の姿は見られるのでしょうか。

思えば、五郎丸はなかなかの苦労人です。ラグビー界では早くその名を知られましたし、代表初キャップ(出場)は19歳の時でした。しかし、その後はトップリーグで安定した活躍を見せるも、代表に定着することはなかった。その理由はおそらくはっきりしていて、当時はこれといった武器がなかったんだと思います。もちろん当時からキックの成功率はすごかったし、トップリーグの得点王にもなっていました。しかし、ほかの外国出身選手と比べると、やはりアタック面で見劣りしたのかなと。

ただ、今回の五郎丸は本当にすごかった。もちろんそのキックですが、ほかにも安定したディフェンス、安定したランを見せました。スコットランド戦で見せたあのタックルはすさまじいし、南アフリカ戦ではトライも挙げました。個人技で大幅なゲイン(前進)を見せるというのはないものの、ベテランらしい勘とタイミングの良さでゲインをしていました。相手にターンオーバーされることもありませんし、本当に手堅いプレーを見せました。それと、おなじみのポーズで蹴るペナルティ・キックだけではなくて、陣取り合戦のキックが凄すぎましたね。あれでかなりジャパンは有利に試合を運べました。ボールのキャッチも常に安定していて、安心して試合をみることができました。

今後のラグビー日本代表

五郎丸のコメントをもう一つ紹介。

「悔しいですね。ベスト8が目標だったので。何とも言えない、曇り空のようでした。3勝はしましたけど、我々の目標を達成できなかったという…。世界で勝つのは簡単じゃない。3勝したから次はベスト8…というのは甘い考えです」

「時の人」になった五郎丸歩、29歳で初のW杯は「最高」で「悔しい」|NEWS|RUGBY REPUBLIC(ラグビー共和国)

厳しい言葉です。そして、さらに厳しいエディーさんの言葉。

この先、正しい方向に進んでいくためには、日本ラグビーのマインドセットの変化が必要です。足の速いウイングがいたとして、その選手に1週間に6回、中距離ランナーのような練習をさせてしまったら、彼の走力は失われてしまいます。それが現実です。ウサイン・ボルトはマラソン選手のような練習はしません。スプリンターとしての練習をします。高校、大学、トップリーグのチームはラグビー選手を育てるための練習をしなければいけません。それにより、日本のラグビー界の層が厚くなり、競争率も上がり、情熱も上がります。そうすると結果、強い代表チームが形成されます。しっかりとしたプランニングと遂行する力がないといけません。それは非常に困難なことです。変化が必要だからです。変化を嫌う人もいます。

ジョーンズHC「日本ラグビーを変えた」日本代表W杯大会総括、帰国記者会見 - スポーツナビ

コメントの最後に「変化を嫌う人もいます」と付け加えるのが、なんとも辛辣でエディーさんらしいというか。おそらく、日本のラグビー協会にはかなり失望しているのだと思います。英語の記事ですが、以下のインタビューではかなり直截に語っています。

www.independent.co.uk

日本ラグビー界は、これからどうなるのでしょう。少しの心配はありますが、あれだけ勇敢な姿を見せられると、これからが楽しみで仕方ありません。

そうだ、ラグビーを見に行こう

そういえば、帰国後の記者会見でPRの畠山選手が面白いことを言っていた。

今回のW杯を通じて、素晴らしいラグビーというスポーツを伝えられたと思うので、ルールが(難しい)とか、いろいろ言われる方もいますが、ルールは全部覚える必要はないです。ここにいるみんなも全部のルールを把握しているわけではないので(笑)。是非会場に来て、ラグビーというものの素晴らしさ、魅力に触れていただきたいです。ルールは全然分からなくてもいいので、会場に来ていただければと思います。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201510130010-spnavi?p=1

これは、本当にそうです。僕も高校時代にラグビーをやっていましたが、ルールは主要なもの以外はほとんどわかりません。実際にプレーしている側も、複雑で難しいと思っているのです。だから「ルール知らない」と言わずに、実際に試合を見るほうがいいと思います。そして、実際に会場で試合を見るのは、テレビでのそれとはまったく違います。筋肉がぶつかり合う音というか、「ゴッ」という音がするんですね。ラグビーのシーズンは冬ですので、選手たちから立つ湯気も凄いです。これからは、トップリーグも始まりますし、お正月には高校ラグビー大学ラグビーもあります。そして、なんといってもスーパーラグビーに「サンウルブズ」が参戦します

www.jsports.co.jp

いまから楽しみでしかたありません。

 

そして、もちろん、これからのW杯の行方も楽しみで仕方ない。南アフリカに優勝してくれないかとひそかに思っています。がんばれ、スプリングボクス