Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

アメリカン・スナイパー(2015)

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見ていて、本当に息苦しかった。その意味で、子供を撃つか撃たないか?のシーンを取り上げた予告編は秀逸でした。

論争
反戦映画だとか、戦争賛美とかちょっと違うというか。そんな単純なものでない。日本では「反戦映画だ」という風潮だけど、なんかそれも単純だとおもう。

何度か目を背けてしまうシーンがあり、戦争描写が非常に怖かった。

アメリカの右派が絶賛?
そして、アメリカの右派が絶賛で迎えたというのも、なんとなく納得できた。そのまま描いてるだけだから、イラク戦争への姿勢がそのまま出るのだ。彼らは見たいものを見ているだけなのであろう。
映画のラスト、無数の星条旗がはためく様子にはなんだかゾッとした。

イーストウッドのスタンス
イーストウッドにはステレオタイプが一切ない。普通に、当たり前に(ここ重要)、イラクの凄腕スナイパーを等身大に描いてる。妻がいて、家族がいてっていうところをきちんと見せる。
現実が、そのまま提示されているのだ。
ハッとしました。

日本では簡単に「テロとの戦い」なんて言葉が使われるけど、「そんな単純なものではないよ」とこの映画は教えてくれる。