Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

フローズン・タイム(2006)

 
このジャケットを見たら、「うわ、どうせオシャレ映画なんだろう…」と思ってしまう。が、これは中学生映画である。しかも、超一級品だ!
失恋で傷心中の主人公は、重度の不眠症になる。現実感がどんどん薄れる中で、彼は時間を止める能力を身につける。その能力で何をする?もちろん、エロとイタズラだ!スーパーで働く彼は、客の服を脱がせまくる。AVの企画物でよくある、時間を止めてる間にイタズラをするというやつだ。それを、写真家出身の監督が鮮明な画面でアートにしてしまうのだから面白い。アートとかなんとかいっても、監督の中身は中学生なのである。素晴らしい。おっぱいが、とても美しく撮られていてすごかったです。
で、この映画、けっこうオフビートな笑いがいい感じなんです。舞台はイギリスだから、やっぱりダメな奴らがたくさん出てくる。エドガー・ライトの映画から飛び出してきたような。いや、エドガー・ライト映画よりも面白い奴らが出てきます。心底バカで、とてもいい。
肝心のストーリーですが、これがまた意外ときっちり作られています。時間を止める能力を身につけるという、アホみたいな設定が後半になって効いてくるんです。主人公のラブストーリーと絡みながら、しっかりとした伏線になっていてよかった。
意外な拾い物でした。よかった!