【テレビ東京】山田孝之の東京都北区赤羽 第1話 - YouTube
スタート
山田孝之は(たぶん)いまや誰もが知る俳優だと思う。かなり昔から俳優業をやっていて、今はまだ31歳だそう。もっと年をとってそうだと思うのは、長く、しかもずっと一線で活躍しているからである。
そんな彼が時代劇の撮影をしているシーンから、このドキュメンタリードラマは始まる。自害するシーンを撮影しようとしているのだが、どうしてもできない。役に入り込みすぎていて、本当に自害しなければ、真剣を使わないと演じることができないというのだ。いや、それは演じることが嫌になったのだと言えるかもしれない。
山田は撮影を中止してもらう。どうしても演じることができないから、ラストシーンがとれない。その時代劇は打ち切られ、封印された。
山田はある日、一冊の漫画と出会う。「東京都北区赤羽」である。清野とおる作のこの漫画は、少し変わったものである。ドキュメンタリー漫画というべきか、自身が実際に東京都北区の赤羽で生活する様子を実際に漫画にしているという。
その漫画を読んで、なにやら「びびっときた」山田。彼は俳優業をいったん休んで、赤羽へと移住することを決意する。
どうせなら、その様子をビデオに撮影しておこうか。
山田孝之、赤羽に出会う
漫画「東京都北区赤羽」に描かれた人々は、もちろんすべて実在の人物である。漫画のコマが映し出された後、漫画から飛び出てきたように、実際の人々が登場する。この人たちがひとりひとり、まあ面白い。独特と言うか、なんだか味わい深い人ばかりなのである。
「哀愁」と呼ぶべきか、なんだかいい雰囲気をまとわりつかせた魅力いっぱいの人たちが山田を癒していく。山田の表情は晴れていく。
彼は、心底赤羽を好きになっていく。しかし、好きになりすぎていく。
そして暴走へ
細かいことを書くとネタバレになるので、全く書いていません。ということは今からでもぜひ見てほしいとのことです。(「山田孝之の~」動画 とかで調べると、出てくるかも?)
これもネタバレにならずに書くのですが、山田孝之がちょっとずつおかしくなっていきます。しかも怖いのが、そのペースに観客の側も、のみ込まれていく。ふと気付くと赤羽ペースにはまっていき、私は毎週ビールを飲みながら見ています。(毎週必ず、居酒屋のシーンがあるのだ。)
7話までの感想
6話までを使って、赤羽の紹介はほとんど終わったのかなと思います。山田孝之はもちろん、観客も赤羽に染まっていってしまいます。見ていて楽しくて仕方ありません。どうしましょう。
そして、本日2015年2月21日の7話です。なんと、『モテキ』などで知られる大根仁さんが登場しました。大根さんと旧知の中である山田孝之は、ある相談のために大根さんのもとを訪れます。
この2人の会話が、大いに笑える。「やっとまともな人が来た・・・!」と安堵した人も多かったのではないでしょうか。山田は気付いているのか分かりませんが、観客はおそれく、自分たちがどれほど「赤羽」に引っ張られていたかに気付かされます。第7話はこれが新鮮でした。普通の目線、常識的な人の目線が加わったことで、「あっ」と気付かされることになるのです。
12話のうち、真ん中の峠を越えたあたりでこういうエピソードを入れてくるのは「憎い、うまい!」と思いました。これでもしかしたら、「やっぱり、おかしいよな・・・」と感じて、冷めてしまうひとも出てくるかもしれませんが、僕は引っ張られるのではなく、自分の手で自らを「赤羽」に埋没させていきたいと思います。
早く金曜日にならないかな!