監督は『スクール・オブ・ロック』、最近だと『6歳の僕が大人になるまで』のリチャード・リンクレイター。デビュー作です。
出演はミラ・ジョヴォビッチ(バイオハザード)、ジョーイ・ローレンス・アダムス(チェイシングエイミー)とかはすぐに分かった。ベンアフレックとマシューマコノヒーがめっちゃ若い。
マシューマコノヒー兄貴はアラサーのオッサン役。この頃から、脇役なのに映画をもっていっちゃう悪いクセが…。
やっぱり新入生いびり!
1970年代のアメリカの高校が舞台。高校の新学期が始まる頃、SENIORS(上級生)たちは何をするか?ひとつしかない。そう、新入生いびり!新しく高校に入ってくる現段階では中坊たちを、徹底的にいじめる!女子学生たちは、洗礼という名のケチャップとマスタードをガンガン浴びせかけるのだ。
ガンガンかけます!
男子学生はというと、ケツバット!(日本でいう肩パン?)
捕まえてはバンバンとケツを叩く。これまたひどい…笑
通過儀礼の後のお楽しみ
上級生は何も新入生をいじめてばかりではない。お楽しみ、それもちょっぴり大人の遊び方をきちんと教えてあげるのだ。当時のアメリカの高校生たちにとってそれは、お酒でありマリファナであり…もちろん恋愛も。まさに「セックス・ドラッグ・ロックンロール!」の世界である。
この辺のシーンはすごく楽しいです。
で、まあ全体としては群像劇です。けっこうな人数の登場人物たちが同時に並行して描かれるので、最初は理解しきれず観にくいと感じるかもしれません。が、そこはあんまり気にせずにボーッと見ておけば大丈夫だと思います。グループに分かれていたりするので、「このグループはこんな奴らだな」くらいを考えながらで大丈夫。
↓個人的に一番好きなのはこいつら
新入生いびりを横目に、「なんで彼女たちは抵抗しないのだろう」とかなんとか。ずっと理屈をこねて批評していて、それがなんともおかしい。
右奥に座ってる奴は喧嘩を起こしてしまうんだけど、自分から殴りかかっておきながらボコボコにされる。ヘナチョコで笑ってしまう。
70年代のハードロックが劇中ほとんど常に流れている。イイ感じ。一度は聴いたことのあるような曲ばっかりで、登場人物たちと一緒にノリノリになります。
70年代のアメリカの高校を舞台にしているので、「すげえなあ」とか思いながら観るわけですが、意外と共感できるところがあったり。先輩にいろいろ教えてもらうってのは、万国共通なんだと思います。
あと、字幕ははっきり言ってクソなので、頑張ってもっとセリフを聴き取れるようになりたい…と思った。
数年に一度は観返したい、なんだか愛しくなる映画でした。よかった。
おまけ
それにしても日本版DVDのジャケットはダサいなあ…
これがいい。