Hooney Got His Pen

映画の感想と勉強日記

モハメド・アリの伝記映画

町山さんの「たまむすび」を聴いて思い出した。

モハメド・アリについて詳しく知ったのは、深夜にテレビでたまたまやっていた伝記映画を見たときだ。

今調べてみると、ウィル・スミス主演の『ALI』(2001)という映画だ。カシアス・クレイ(アリの元々の名前)が世界チャンピオンになるところから始まり、ベトナム戦争への兵役拒否、ブラックムスリムとの出会い(これでモハメド・アリと名乗るようになる)、マルコムXへの傾倒、等が描かれる。
小学生か中学生に見た限りだから、これくらいしか憶えていないが、ひとつとても印象的なシーンがあった。彼がイスラム教に改宗し、モハメド・アリと名乗るようになるところ。そのことを自分の家族に伝えるが理解してもらえない、というシーンだったと思う。

なぜこのシーンだけをはっきり憶えているのか、理由はよく分からない。なんとなく自分を重ねていたのかもしれないし、もしかしたらそこだけ見たのかもしれない。

僕が一番好きな映画は『ロッキー』だし、昔からボクシングを描いた映画が好きだった。ボクシングを描きながら人生を描く、というのは『ALI』とも共通するかも。

『ALI』はボクシングのシーンなんてほとんどなかったと思う。この映画で初めて黒人差別を知った。そういう意味で、自分にとって思い出深い映画だ。

この機会に、町山さんの紹介していた『アリ・ザ・グレイテスト』を見てみたい。今回の町山さんの話はかなりアツくて、胸にくるものがあった。
「アリはボクシングだけの人じゃない!」と強調していたが、伝記映画を先に見ていたので、そもそもボクシングのイメージはあんまりなかった。リアルタイムに試合見てないしね。

そういえば、TBSラジオPodcast配信停止はけっこうショックだなあ。新しいサービスに移行するにしても、ダウンロードは可能にしてほしい。

オランダのスラングと大阪弁

オランダからの留学生

今学期から、留学生のチューターをしている。オランダから来た彼はとてもナイスガイで、話がおもしろい。ユーモアセンスも高いし、話している内容はかなりインテリだったりする。
映画も詳しくて、趣味もけっこう合うので、彼とは映画の話をよくする。デイヴィッド・リンチから、タランティーノまで趣味が広い(と書いていて、広いのかよく分からないけど)。「近年の映画で何がよかったか」という話で真っ先に『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』の話になったので、とても信頼のおける人物である。昔の『マッド・マックス』も最高だよねって話をしているときは思わず興奮してしまった。「ジョージ・ミラーの思想は素晴らしい、『ベイブ』も見かけは子供っぽいけど、あれは実は階級を描いていて…」みたいな話を僕がしたら、「『ベイブ』知らない」と言われたので今度一緒に見ることになった。日本では金曜ロードショーでお馴染みの『ベイブ』だけど、海外では、ジョージ・ミラーフィルモグラフィーにおいてあまり重視されていないのかも。
文学にも詳しくて、「ハルキ・ムラカミ」が好きなそう。専門は政治哲学で、ジジェクがお気に入り。

こんな感じでとても優秀な人なので、僕がチューターなのに、彼から教えてもらうことが多い。
例えば、英語で研究計画書を提出するとき、ドラフト(草稿)の時点で彼に見てもらいいろいろアドバイスをしてもらった。「リサーチクエスチョンをこうしたら?」とか、いちいち的確で、とても勉強になった。

餃子の王将

そんな彼ともう一人のオランダ人(NBA好き)と、夕食にでかけた。「どこかオススメある?」と聞かれたので、駅前の「餃子の王将」へ。
大学の食堂に「大阪王将」があるのだが、「あの王将とは違う。日本のチャイニーズレストランには2つの大きな派閥があって、今から行くところは京都派、大学にあるのは大阪派だ」とかそれっぽく説明したけど、外れてはないと思う。「結局どう違うの?」と聞かれて答えに困ったので、「京都派の方が安いし、人気がある」と答えたら、「そっちのほうが絶対いいじゃん」ということで、餃子の王将に行くことになった。

餃子の王将に行って気づいたのだが、メニューはすべて日本語で書かれている。かろうじて読めるサイズの英語が添えられているが、説明もないしさっぱり分からない。メインのメニューだけでも英語にして、説明をつけたらいいのにとおもった。
ということで、僕が2人にいろいろ説明しながら食べるものを決めたのですが、質問されてもほとんど答えられなくて困った。「天津飯てなに?」と聞かれても、「うーん、天津飯天津飯です」としか。僕が天津飯皿うどんセットにすると、「良さそうだね」ということで、一人は同じものを頼むことに。
もう一人は、ラーメン・チャーハンセットに。「ここのラーメンはおいしい?」と聞かれたので、「(王将のラーメンはそこそこ美味しいし最低ラインは必ず超えてくるけど、おいしいラーメン屋のレベルかといえばそうでもないけど、普通に)おいしい」と答えた。つまり、"Nice."としか答えなかったんですが。ややこしい説明しても仕方ないかなーと。
あとは、餃子2人前と、キムチを注文した。

料理が到着すると、2人はボリュームに驚いていた。「安いのに多いね!」と。天津飯皿うどんを注文した彼は、「うまいうまい」と言いながらガツガツ食べていた。「天津飯のこのソースはなに?」と聞かれたけど、「日本の中華料理ではよくある味付けで、何かはよく知らないけどとにかくうまいソース」と答えておいた。全く答えになっていない。
ラーメン・チャーハンを頼んだ彼も気に入ったようで、すぐに平らげていた。あと、餃子を食べた2人の反応は、「大阪王将よりうまい」だった。こちらの方が口に合うのね。まあ、餃子の王将の方がデカいしボリュームはある。味は同じくらいおいしいと僕は思うけど。

3人ともよほどお腹空いていたようで、食べている間はほとんど無言だった。一気に15分位で食べ終えてしまったところ、3人ともぼんやりしてしまった。お腹いっぱいになったし、時間も少し遅くて疲れていたからだ。そうすると、隣に座っていたオランダ人の彼が一言。

"After dinner dip"

彼によると、これはオランダ特有のスラングで、英語っぽいけど英語にはない表現らしい。意味は、「ご飯を食べ終わったあとのだらーんとした状態」という感じらしい。
そのとき、「日本語にはある?」と聞かれた。うーんと少し考えて思いつかなかったので、「ないかなあ」と答えたその時…ひらめいた。
大阪の観光用語(?)ではよく使われる、あの言葉。普段使ったこともない、あれ。


この言葉に、初めてピンときた。まさに「くいだおれ」やん。
「これは大阪特有のスラングで、普段はほとんど使わない。でも、まさにそういう言葉ですわ」と言ったら、2人はふんふん聞いていた。

偶然の一致だろうけど、不思議なこともあるのだなぁと思いました。今後、"after dinner dip"使っていこう。

BABYMETALの新しいアルバムを聴いた

BABYMETALとももクロのファンの方はイラッとされるかも…。先に白状すると、ももクロの方は「他界」したし、BABYMETALに関してはかなりニワカです。

最近何かと話題のBABYMETALだが、実はけっこう昔から好きでした。初めて知ったのは4年前かな。

当時ももクロの大ファンだった僕は、口を開いては、友達にももクロを勧めまくる迷惑な奴だった。まじで、「ももクロを知らないなんて!人生損してるよ!」と思いながら人に勧めてたもんね。確かに、紅白歌合戦への初出場への道、そして国立競技場ライブへの物語はめちゃくちゃ面白かったし、小出しにされる情報には毎日一喜一憂したものだ。

ももクロのライブにもほとんど欠かさず行った。春夏秋冬と恒例のライブがあるのだが、頑張って通ったものだ。それも、大阪から関東へ夜行バスで。アルバイトで稼いだお金はすぐになくなった。

今はライブには行かなくなってしまった。初めは金銭的な理由だったが、段々と気持ちが離れてしまったのは事実だ。ただ、今でも「ももクロChan」は毎週楽しく見ている。それくらいの距離感である。

話をBABYMETALに戻す。
ももクロファンだった4年前の当時。またいつものように友達にももクロの話をしていたら、「BABYMETALって知ってる?」と逆質問された。「知らん」と答えると、「聞いてみたら」と言われたので、とりあえず聞いてみた。びびっときた。「ドキドキモーニング」だったと思うが、メタルの重低音と伸びやかなボーカル、あまり意味のないアイドル歌詞にやられた。以来、BABYMETALはそれとなく聴くようになる。

そして、4年後の現在。Amazonプライム会員となった僕は、Amazonミュージックを使うようになった。そして驚いた。
「BABYMETALのアルバムが全部ある!」
1stアルバム「BABYMETAL」と2ndアルバム「METAL RESISTANCE」がすべて聴けるのだ。おかげで、毎日どちらかのアルバムを聴くようになってしまった。
一応気づいたことを書くと、1stアルバムより2ndアルバムの方が、純粋なアイドルっぽい曲が増えたような気がする。それと、踊ってばかりいた二人のコンビがけっこう歌っている。どれも面白い曲が多くて、海外のファンはどう聴いているんだろうと気になる。
あと、2ndアルバムの中では、個人的には「KARATE」と「メタ太郎」が好きになった。

一度でいいから、ライブ行ってみたいなあ。留学中にヨーロッパツアーなんかやってくれたら、けっこう本気で行ってみたい。